コラム

【置いておくだけでMGOが増加する?】マヌカハニーの偽物対策とは

容器
ここ数年、マヌカハニーの偽物が出回っており、その対策としてニュージーランド政府が本腰を入れ始めています。それだけニュージーランドにとって大きな成長産業となっているからともいえます。

 本コラムの内容

  • モノフローラルとマルチフローラルとは?
  • ニュージーランド政府が認定する基準
  • マヌカハニー協会が認定する基準「UMF認証」
  • 寝かせればMGOが増加する!?

このコラムを書いている私は、ニュージーランドに在住しています。ニュージーランドでもマヌカハニーの偽物はニュースになるぐらいの話題となります。最近でも偽物を販売したとして罰則を受ける会社が出てきました。

そのため、ニュージーランド政府が偽物対策として「マヌカハニーの認定基準」を決めています。

マヌカハニーに関するMPI(ニュージーランド一次産業省)の基準ではマヌカハニーの由来を特定するための5つの基準が明記されています。

これらの基準値は、ニュージーランド産マヌカハニーであることを保証するため表示する必要があり、新規格に適合するはちみつのみが、ニュージーランド産マヌカハニーとして輸出が認定されます。

そこで、今回は「【偽物対策】ニュージーランド政府によるマヌカハニーの認定基準とは?」をご紹介します。

【偽物対策】ニュージーランド政府によるマヌカハニーの認定基準とは?

検査

その基準は「マヌカに含まれる4種類の物質を一定の基準以上含んでいること」と「DNA検査」です。

モノフローラルとマルチフローラルの違い

マヌカハニーと言っても、花蜜100%のマヌカハニーはほとんど存在せず、多くの場合は多かれ少なかれ他の花蜜も混入していると考えられます。蜂もマヌカの花を選んでいるわけではないですからね。

マヌカハニーには「モノフローラル」と「マルチフローラル」があります。

そのため、マヌカハニーというためには基準が必要になってきます。その基準をクリアしたものが「モノフローラル」と呼ばれます。

モノフローラルは単一の花蜜で採れたものを指していて、マヌカハニーメーカーは単一の蜜源を維持するために管理・維持に注力しています。

逆に単一の花蜜ではないものを「マルチフローラル」と呼び、マヌカハニーの容器に「マヌカハニーwith マルチフローラル」などのように記載されています。

この「モノフローラル」か「マルチフローラル」かによってマヌカハニーの価格が大きく異なります。

一見、価格が安いマヌカハニーを購入したら「マルチフローラル」だったということもありえます。その他にも「ブレンド(Blend)」と記載されているものもあります。

では、マヌカハニーと名称を付けるための条件や基準は何があるのでしょうか?

マヌカに含まれる4種類の物質とDNA検査

マヌカハニーと名称を付けるための条件です。

・2-メトキシアセトフェノン
・2-メトキシ安息香酸
・3-フェニル乳酸
・4-ヒドロキシフェニル乳酸
・DNA検査

舌を噛みそうな物質ですが、ニュージーランド政府が定めた基準以上含まれていれば「マヌカ」という名称を使うことができます。

成分量はモノフローラルとして「2-メトキシアセトフェノン」であれば5mg/kg以上、「2-メトキシ安息香酸」は1mg/kg以上、「3-フェニル乳酸」400 mg/kg蜂蜜以上、「4-ヒドロキシフェニル乳酸」は1mg/kg以上が求められます。

この4つの物質の中で特に重要なのは、マヌカ植物のみに存在すると報告がなされている「2-メトキシアセトフェノン」です。

「2-メトキシアセトフェノン」が含まれていない、又は基準以下であればマヌカ以外の花蜜が含まれている可能性があります。

さらに、マヌカのDNA検査も求められます。

あくまでも輸出されるマヌカハニーに求められる基準であるため、ニュージーランド国内で市販されているマヌカハニーには適合していない場合もあります。

検査をするにも莫大なコストかかるので、小規模なマヌカハニーメーカーでは対応しきれないというの理由の一つです。

マヌカハニー協会が認定する基準「UMF認証」

ニュージーランド政府による「マヌカハニーの定義」が決まりましたが、今度は、そのマヌカハニーを抗菌活性によってグレーディング(ランク分け)されます。

マヌカハニーの高い抗菌活性は、主にMGO(メチルグリオキサール)が関係してきますが、このMGOを測定することでマヌカハニーのランク分けが決まるといってもいいぐらいです。

さらに、国内では厳しい検査を基準を定めている場合があります。

例えば、ニュージーランドのマヌカハニー協会(UMFHA)によるUMF認証です。UMF認証では、「MGO(メチルグリオキサール)」、「ジヒドロキシアセトン」、「HMF」、「Leptosperinの定量」の検査が必要になります。

これらの検査をクリアしたマヌカハニーにはUMF表記が許可されることになり、許可されてもメーカーには協会が抜き打ち検査などが行われます。

寝かせればMGOが増加する!?

マヌカハニーの高い抗菌活性は、主にマヌカハニーに認められる特徴的成分MGO(メチルグリオキサール)が関係していきます。

メチルグリオキサール量に基づく認証がニュージーランドのマヌカハニー協会や各企業で行われるようになっています。認証マークの表示は様々で、UMF、MGO、MG、MGSなどが存在するので消費者が混乱する元にもなっていますね。

例えば、UMF規格ではUMF10+、MGO(MGと同じ意味)ではMGO550+などです。UMF規格とMGO量が併記されている場合もあります。

実は、マヌカ植物にはジヒドロキシアセトンからメチルグリオキサールへの変換が時間をかけて進むという特徴があります。

養蜂家が巣から採蜜した後にも保存容器での貯蔵中に変換が進み、多くの企業はマヌカハニーを半年から2年程度、MGOへの変換が安定するまで貯蔵して熟成させます。MGO量が多いほど高く売れるので、MGO量が多くなった段階で検査・出荷することがあります。

これは偽装ではなく通常の工程です。ただ、最近はマヌカハニーの需要が大きいので、MGOへの変換を待たずに低いMGO量で出荷されるケースが多くあります。

そこで、メーカーもマヌカハニーを早く出荷したいので、加温・加熱によってもMGO量が増やす偽装が行われることになります。

人為的な加熱により水分を飛ばし濃縮して、MGO量を増加させることもできます。

これは偽装です。異常な加熱処理がされていないかを検査するのがHMF検査ですが、例えば、UMF認証ではHMF量を測定して40 mg/kg蜂蜜を超えたものは認証されません。

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4つの物質検査やDNA検査をしても偽物は存在します

輸出されているマヌカハニーには厳しい検査基準が設けられていますが、国外に出てしまうと他の花蜜や他の物質を混ぜて増量したり、MGO量を操作することが行われる可能性があります。

偽物は「無名なブランド」であることがほとんどで、その多くは「価格が安い」というのも特徴です。相場と比べて極端に価格が安いマヌカハニーは何かしらの理由があると考えてよさそうです。

まとめ

・購入時にはモノフローラルかマルチフローラルかを確認が必要
・輸出されるマヌカハニーには厳しい検査が求められている
・UMF認証や検査証明があれば品質に安心・信頼ができる

マヌカハニーを選ぶにあたっては正しい検査がされているのかどうか、マヌカハニーメーカーがどのよな検査をしているのかにも注目してみるのもおすすめです。

ただ、購入時に確認するのは大変なので、そこはUMF認証などの表記を信じるしかないので信頼できるブランド選びが大切です。

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