根拠のあるマヌカハニーの効果・効能を知りたい人向け。
「マヌカハニーは風邪とか喉にいいとか聞くけど、本当なのだろうか?でも、根拠はあるの?その他にも何に効果があるのか知りたい。」
そういった疑問にお答えします。
本コラムの内容
- マヌカハニーの効果・効能
- 効果的なおすすめの食べ方
このコラムを書いている私は、ニュージーランドに在住しています。現地でマヌカハニーを毎日食べているのですが、風邪をひきにくくなったと感じています。
でも、本当に根拠があるのかな?と思っていたので、今回、根拠となる論文や書籍などを調べてみました。
調べてみると根拠のある様々な効果・効能があることが分かりました。
なぜマヌカハニーは身体にいいの?
マヌカハニーが身体にいい理由は、大きく2つの作用があるためです。1つ目が抗菌・殺菌作用、そして2つ目が抗炎症作用です。
この2つの作用が様々なマヌカハニー効果・効能を引き出しているといっても過言ではありません。
そこで、今回は「【根拠あり】論文や研究から知るマヌカハニーの効果・効能は?」についてご紹介します。
【根拠あり】論文や研究から知るマヌカハニーの効果・効能は?
数多くの論文や研究があります。
マヌカハニーの効果・効能
マヌカハニーの効果・効能には下記のものがあります。
- 風邪への効果(喉の痛み、鼻づまり、インフルエンザ予防)
- 胃腸への効果(整腸作用、ピロリ菌への抗菌効果)
- 口腔内への効果(虫歯予防、歯周病、口内炎、口臭)
- 肌への効果(切り傷、火傷、美容、ニキビ)
- その他への効果(肝機能改善による二日酔いの予防・改善)
風邪への効果(喉の痛み、鼻づまり、インフルエンザ予防)
もともと健康に良いとされるはちみつですが、風邪症状である喉の痛みや咳、鼻づまりなどの緩和やインフルエンザの予防に効果があると言われています。
これまでに、風疹、水痘・帯状疱疹、そして、ヘルペス等に対する抗ウイルス作用も報告されていました。これらの報告に加えて、2014年5月、新たにインフルエンザウイルスに対する抗ウイルス作用が長崎大学のWatanabeらの研究グループによって学術論文『Archives of Medical Research』で報告されました。
出典:城先生と寺尾先生の知って得するかも?
特に風邪の予防よりも緩和させる効果があるとされ、喉の痛みや、鼻づまりにも働きます。風邪をひいたときの栄養補給としても役立つことが分かっています。
胃腸への効果(整腸作用、ピロリ菌への抗菌効果)
マヌカハニーが日本で有名になった理由の一つとして「ピロリ菌への抗菌効果」があります。一般的なはちみつにも抗菌作用があることは知られています。研究では様々な報告されています。
マヌカハニーはピロリ菌に対する繁殖の抑制や殺菌に効果的であり、5%の濃度のマヌカハニーでピロリ菌を殺菌、2.5%の濃度のものでさえも、部分的に殺菌を行った
出典:イギリスの医療雑誌「Journal of the Royal Society of Medicine」1994年
マヌカハニーが胃のなかに存在する大腸菌やサルモネラ菌などの食虫毒の原因菌を殺菌することも分かりました。
出典:ニュージーランドの国立話以下と大学の研究より
その他にも「善玉菌の乳酸菌やビフィズス菌を増やすことによって腸内環境が改善される」効果があります。つまり、腸内フローラを形成するのに役立ち、整腸作用があることが分かっています。
口腔内への効果(虫歯予防、歯周病、口内炎、口臭)
マヌカハニー、虫歯や口内炎、歯周病といった口内トラブルも改善・予防することが知られています。虫歯にマヌカハニーがいいという根拠は下記の論文があります。
Evaluation of the effects of manuka honey on salivary levels of mutans streptococci in children: a pilot study.
出典:2014 Jul-Sep;32(3):212-9. doi: 10.4103/0970-4388.135827.
この論文では、毎日2回の歯磨きと歯へのマヌカハニーの塗布(30分放置)を用いた場合、マヌカハニーを使用した人は10日後および21日後に虫歯の原因になるミュータンス菌の統計学的に有意な減少を示した、とあります。
ここでのポイントはマヌカハニーを食べるだけではなく、歯や歯茎に直節塗って放置することです。
マヌカハニーは蜂蜜だから大丈夫なの?と思われるかもしれませんが、高い抗菌・殺菌作用があります。
さらに、院内感染で問題になる鼻腔内のMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)を抑える効果も報告されています。あくまで試験管内での試験ですが、MRSAを抑制する結果が出ています。
Randomized controlled trial of honey versus mupirocin to decolonize patients with nasal colonization of meticillin-resistant Staphylococcus aureus.
Poovelikunnel TT1, Gethin G2, Solanki D3, McFadden E4, Codd M5, Humphreys H6.
出典:J Hosp Infect. 2018 Feb;98(2):141-148.
マヌカハニーを口腔内に使用する場合は、夜の歯磨き後に食べたり、朝の歯磨き後にマヌカハニーウォーターで口をすすぐのがおすすめです。口内炎にはマヌカハニーを直接塗りましょう。
肌への効果(切り傷、火傷、美容、ニキビ)
ニュージーランドの原住民であるマオリ族は、古くからマヌカハニーを切り傷や火傷の薬として使っていました。マヌカハニーの持つ抗菌・殺菌作用と抗炎症作用がこれらの症状を緩和をさせることを自然と分かっていたのです。
マヌカハニーは、創傷や傷ついた皮膚に適用すると、とても強力で長持ちする抗菌作用を発揮します。 臨床研究では、マヌカハニーが抗生物質耐性菌を含む広範囲の細菌に対して有効であることを証明しています。
マヌカハニーは直接鎮静作用もあり、局所的に塗布すると自然回復や治癒を促し、治癒過程を速め、傷痕を予防します。 それは新しい健康な組織を保護しながら創傷部位をきれいにすることを助ける創傷清拭作用を促し、創傷部位を湿性で低pHの状態に保ちながら、過剰な液体を取り除くなど、治癒を促進します
出典:マヌカヘルス社サイト(マヌカハニーと創傷ケアに関するピーター・モラン教授の研究論文より)
料理のときの火傷やケガをしたときなどにマヌカハニーを直接塗ると治りが早くなるので、以前ケガをしたときに傷口に塗ってから絆創膏でカバーをしたことがあります。食べる以外にも意外な効果があります。
その他にもマヌカハニーはスキンケアにも使用され、肌への効果があることもわかっています。マヌカハニーは保湿効果が高く、肌への抗菌・抗炎症作用があるので「ニキビ」にも効果があるとされています。
その他への効果(肝機能改善による二日酔いの予防・改善)
マヌカハニーは肝機能を改善させアルコールの分解を早めることから二日酔いの予防や緩和が期待できます。
マヌカハニー摂取の場合はアルコールによる抗酸化酵素の減少を抑制できることが判りました。エタノール摂取による抗酸化物質であるグルタチオンの生体内量の低下もマヌカハニーは抑制できています。
出典:城先生と寺尾先生の知って得するかも?
効果的なおすすめの食べ方
マヌカハニーは多く食べれば食べるほど効果が出るというわけではありません。おすすめの食べ方は、木のスプーンで1杯ほどを空腹時(寝る前がベスト)に食べることです。
木のスプーンを使うのは、金属のスプーンを使うとマヌカハニーに含まれるMGO(メチルグリオキサール)という成分が壊れやすくなるためです。意外と知っておかないとせっかくの効果が半減してしまいますね。
その他にもマヌカハニーはアクティブハニーと呼ばれるUMF10+(MGO263+)以上のものを選びましょう。アクティブハニーは医療機関などで効果が認められている基準です。
UMFやMGOの数値が高ければ高いほど効果が期待できますが、コスパや続けやすさも大切です。
マヌカハニーの効果・効能が様々な論文や研究で報告されています
マヌカハニーは医薬品ではなく食品なので、試験管内だけでの研究や一部の医療機関での報告が多いのも事実です。さらに研究が進んで論文や研究発表をされること願っています。